書誌情報

発行 2023年9月

ページ数 全62ページ

企画・進行・編集

Don't Gild the Lily代表
鞆谷六花(@_102202

編集補・組版・本文デザイン

東京大学百合愛好会
蓼科らん(@r_tateshina

表紙イラスト・表紙デザイン

よういち(@wowo_oe_aiyiy_

掲載記事紹介

サークル記事
『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』の作者 塀先生にインタビュー

 デビュー以来4コマ漫画を描いてきた塀先生が描く初のストーリー漫画『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』。デビュー作『たらちねパラドクス』、前作『月のテネメント』の制作秘話から、連載中の『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』に触れ、先生が影響を受けた作品や百合作品としての評価について伺いました。

 著:鞆谷六花・塀
 インタビュー構成:鞆谷六花

銀糸鳥
「百合は人それぞれ」から進むために

 「百合は人それぞれ」。それは、百合を愛する者たちが、同士討ちの諍いを避けるために編み出した定型句=処世術である。だが、もしその答えに、ある欺瞞が隠されているとしたら――。定義論争を一歩前に進めるための小論考。

鞆谷六花
百合の形を愛の視点から推測する

 百合とは、愛のある関係性のことだと、私は思う。

 何となく使われてきた『百合とは女性同士の特別な関係性』という表現に違和感を覚えた私は、百合の再定義が必要であると考え、現時点での百合について最適な表現を論考した。

さとつき
選択の物語  -多角関係百合のススメ-

 「わたしとあなた」という一対一の関係ではない、複数人・多角関係を描いた百合作品が近年増えてきています。どういった魅力や特色があるのか具体的な作品例を交えて紹介します。

セイジロウ
義務教育では教えてくれないおねロリの本質 〜商業おねロリ時間旅行〜

 百合界に彗星のごとく現れ、瞬く間に根強い地盤を築き上げたジャンル、おねロリ。その本質に迫る論考です。

 「おねロリとは一体なんなのか?」その謎を解くために、商業おねロリの黎明から現在(2023)までの作品を調査しました。おねロリの歴史はビルドアンドスクラップの連続。ジャンルの動きに着目することで、奥に潜む本質を暴こうという試みです。おねロリのダイナミズム、感じてみませんか。

益岡和朗
百合の在るテレビドラマ史 1988-2023

 いつの時代も「社会」を正しく伝えることを強いられ続けるテレビドラマ。そんなテレビドラマにおいて「百合」を公言する作品は残念ながらごくわずかです。 しかし、だからといって、女と女の物語が描かれてこなかったわけでは決して、ない。 本稿は永らく「ないこと」にされてきた百合の地平を求めて編纂した「百合の在るテレビドラマ史」です。テレビドラマに馴染みのない方にこそ知ってほしい作品が満載。是非ご一読下さいませ。

平家八草
女性キャラ×女性主人公の夢創作がウマ娘のアプリで急に増えたのは何故なのか

 女二人で夢を見たいだろう?

 女性主人公であるあなた×女性キャラの夢創作が、「ウマ娘」のアプリリリースから少し経って急激に増加し定着しました。では何故急に増えてかつタイムラグが発生したのかを考えてみたのがこの論考です。端的に結論から言うと、みんなクリアまで苦戦して時間がかかったので、それまでは一線を越えられなかったけれど、越えたら大変な事になったよというお話。

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