『百合論考』vol.01 公募記事 執筆者募集
百合論考 vol.01 コンセプト
『百合論考 vol.01』における探求への姿勢のコンセプトをお話しさせていただきます。前号と同じ部分もありながら少し方向性が変わった部分もあるかと思いますのでご一読ください。
原稿についてはこちらのコンセプトに沿ったものや着想を得たものから、これらとはまた少し異なった視点、全く違う視点の物まで幅広く掲載したいと考えております。 皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
君はもう百合を掴んでいるか
現代における百合とは多種多様になってきており、何か1つの共通認識を得ることが困難であります。
「これは百合だ/百合じゃない」と作品から得た情報をもとにフィーリングで百合を認識するのではなく、どこが/どのように/どうして百合だと感じたのか自問自答していくことで、あなたに内在している『百合観』を見つめ直してみませんか。
ある種哲学的な領域となりつつある百合を自分自身と正対して観測し、今現代に残すべき個人の考えを1冊の本にまとめていきたいと思っています。
百合の定義における最大公約数を算出するのではなく、多様な百合観を見つめ直すことで読者に内在している百合へ触れていくことが、こちらのテーマを設けた目的になります。
能動的な思考へ
作品から百合を知る/学ぶことは重要なことでありますが、それは作者の百合観を基礎として形作られた百合を見ているに過ぎません。
消費者はコンテンツを楽しむときにある種受動的な姿勢にならざるを得ず、そこで吸収した情報が自己に1つずつ蓄積されていくことで百合観が形成されていきますが、その時点でのミクロな百合観ではなく内在されているマクロな百合観についてその全体像を自ら見ようとしたことがあるでしょうか。
受け取ってから百合を見るのではなく、こちらから百合を見に行ってみませんか。
掴むことのできない定義
触れることがある種タブーとされている、百合の定義についてです。
今なお様々な議論がされていますが、答えを出せる絶対的な立場となる有識者(という表現は少し違和感がありますが)の不在がこの問題が解決しない原因であると思っています。
しかし、このまま何でもかんでもの状態が続いてしまい百合の広義化によって定義が曖昧となってしまった場合、百合文化の衰退と崩壊に向かっていく可能性すらあります。
『女と女がいれば百合』と定義されるのであれば、百合とは『女が必要十分条件』でありその女が2人いるという或る現象を指す言葉なのでしょうか。
『百合とはあなたが感じたもの』と定義されるのであれば、百合という言葉を知らない人に百合を感じることはできないのでしょうか。
例示した2つはどちらも正しくてどちらも不十分だと考えています。というのも、百合という言葉が表す意味が広くなりすぎているのです。
女と女がそこに存在している、現象を示す意味での百合
その間の関係性を簡潔に表す百合
そこから醸し出される/肌で鋭敏に感じ取れる雰囲気を示す百合
そしてそれらを包括した作品/ジャンルを示す百合
先ほどの例はどれもが百合を構成する一成分であるため用法としては正しいのですが、言葉を包括的に表す定義としてはあまりにも狭すぎて誤解が生じてしまうため間違っていると思います。
そこでどのように百合を感じ取っていて、その百合の定義をどう解釈しているのか、皆様が思う考えを教えてください。
百合とは何かということについて知っている/分かっているつもりでも、いざ立ち向かってみると自分の立ち位置を見失いそうになってしまい、探し求めているあなたの百合に触れることができません。
ここで発表される文章が全般的な答えであるとは思っていません。あくまでも一個人によるその時点での考えであり、常に流動的に変化し続ける百合に対していつの時代でも当てはまる解を見つけることはできませんが、紙に文字として残すことでその時代に生きていた後の人々が考えを知ることができると考えています。
百合論考とは
テーマ『論考』
vol.00から引き続き大きなテーマとしては『論考』になります。
ベースとしては上述したvol.01のコンセプトに沿ったものとして、前号と同様に『時代の流れと共にめまぐるしく変化する百合について、その時代の百合について探求する。』という冊子全体のコンセプトを踏襲したいと考えています。
創刊した思い
百合についてネットではなく紙で論考して、その時代の歴史を残していこうという考えから生まれた企画です。百合に対して素晴らしい考察をされているネット記事は数多くありますが、ネットだと1度読んでそこで終わってしまう気がしています。
さらに、百合というジャンルは年々幅広くなっており、その人がどういう作品を読んでいるのか、どの作品でハマったのか、いつから百合を感じたのか、これらの要素によってその人の持つ百合に対する意見・見解は大きく変わってくるのが面白いと感じています。
1冊の本にまとめるからこそ何度でも気軽に読み返すことができ、あの時代はこういう価値観があった、こうした時代の潮流があったという気付きが出来ると思っています。
また、ネットの文章に書いた日付は記載されており紙媒体よりは長く残るかもしれませんが、インターネットの特性上それはそこで独立した文章になってしまい、その時代の評価が横の繋がりで意識されないことが多いと思います。同じ冊子の中で色んな人が様々な価値観を持ってその時代の百合を論考するからこそ、横の繋がりと歴史を感じ取ることが出来ると考えています。
今後の予定
現在企画進行中ですので、今後さらに情報を公開していきます。以下の順番で公開予定ですのでしばらくお待ち下さい。
- 広告主募集(公開済)
前号より低価格での頒布の実現および持続可能なサークル運営のための基盤構築ならびにそれに伴う広告主を募集します。
詳細はこちら - 企画記事への参加者募集
サークル代表が企画したもの(テーマを決めて議論する系の企画など)への有償(当サークルから参加者へ謝礼をお支払いします)での参加者の募集をします。
仮題①(予定)『百合漫画大賞に見る百合作品における百合展開の種類などのマーケティング議論』
仮題②(予定)『百合の書き手と読み手 百合への向き合い方』
いずれも企画詳細を検討中ですが、もしご興味がありましたら確約はできませんが代表までご連絡ください。
百合論考vol.01 概要
サークル
Don't Gild the Lily
サークル代表:鞆谷 六花 Twitter→@_102202
形式
B5判 右開き/縦書き/3段
表紙フルカラー/本文モノクロ
予定発行部数:総ページ数および予算と相談して決定する。最大発行予定150部。
(前作:113部発行→110部頒布済)
発売時期
昨今の感染症の流行により、同人誌即売会の開催が難しく中止を余儀なくされているケースが多く見られます。そのため基本的に即売会に合わせて発行するということは現時点ではしない予定です。
本作『百合論考 vol.01』は2023年夏頃(6~8月)2023年秋~冬(2023.1.19訂正)の発行予定です。こちらは都合により前後する可能性があります。
収益の取り扱いおよび収支の公開
支出・収入の概算では、完売した場合でも利益が生じない計算となっており、頒布価格の設定の際にも赤字となるような価格設定方式を採っています。
これらについては即売会1ヶ月後(予定)に参加者に対して即売会での頒布数およびBOOTH等での販売数と共に報告を行い、当企画にかかる全ての収支の透明化を図ります。
しかし、表紙絵依頼料やデザイン依頼料については、契約上の守秘義務に応じて詳細な回答を控えさせていただくことがございます。
前号のvol.00では全ての収支内訳(契約上の守秘義務が生じる部分は伏せています)と完売を想定した際の利益を、執筆者および関係者全員に公開しました。
想定外の増刷(第4刷または300部程度)により微々たる利益が生じてしまう可能性がありますが、この場合には生じた利益を同様に参加者へ公開し収支の透明化を行い、これらの利益を次号への繰り越し予算とさせていただきますのでご了承ください。
参加申込締切
2022/12/31(土)23:59 (JST/UTC+0900)
主催:鞆谷 六花(Twitter→@_102202)のDMもしくはrikka.t.102202 {at} gmail {dot} com までご連絡ください。
申し込みの際のテンプレートはページ末尾に添付してあります。
参加人数についてはページ数および予算の都合上、定員を設けさせていただいております。定員締切については基本的に先着順とさせていただきます。
定員を超えて申込があった場合には、ページ数やテーマを加味した上で編集の都合で決めさせていただく場合がございますのでご了承ください。
原稿締切(予定)
2023/4/15(土)23:59 (JST/UTC+0900)
2023/7/30(日) 23:59(JST/UTC+0900)(2023.1.19訂正)
原稿を受け取った後に編集または編集補が確認を行い、誤字・脱字や誤情報、不適切な表現など訂正が必要な部分が見つかった場合に限り修正を求めることがございます。その場合の締切は順次延長しこちらが指定させていただきます。
参加費用
諸経費は当サークルが全額負担し、後述する献本発送の際の送料も当サークルが負担します。
参加者の皆さまにお支払いいただくものはございません。
謝礼
自由公募企画にご参加いただきご寄稿いただいた方には、献本の発送をもって謝礼と代えさせていただきます。参加者1名につき3冊までご希望に合わせて発送させていただきます。
個人情報の取扱いについては当サークルのプライバシーポリシーをご一読ください。申込と同時にプライバシーポリシーへ同意したものとみなします。
原稿規定
テーマについて
テーマは上述した『百合論考vol.01 コンセプト』『百合論考のテーマ』に準じた内容であれば自由です。
参加者の方の主体性を尊重したいと思っています。
今作から『作品詳説』の掲載についてはテーマと文量を事前にお伺いさせていただき、場合によってはお断りさせていただくことがありますのでご了承ください。
文字数
基本的には上限・下限ともにありませんが、著しく短いもの(1ページの半分に満たない・800字以下のもの)や本作のページ数の半分以上を占めるような長いものは事前にご相談ください。
原稿について
原稿の提出ファイル形式は.doc/.docxを推奨いたします。その他.txt形式も対応します。
字下げや改行の部分は基本的にそのまま原稿通り掲載し、見出しやフォントなどのスタイルについてはこちらで編集し統一化したデザインとさせていただきます。
画像等を挿入する場合には印刷に耐えうる解像度(350dpi以上推奨)でご用意いただき別途ご提出ください。
原稿の提出方法については執筆者の方に別途お伝えいたしますが、現時点でギガファイル便サービスでの提出を検討しています。
原稿の著作権の取扱い
文章の再掲・再録に関しては販売後半年経ってからの解禁としていますが、在庫を大量に抱えたり再販依頼が多かった場合には期間を延長する可能性があります。(最大でも1年)
こちらの期間を過ぎてから、他サイトや他誌への転載を禁止することはありません。当誌に寄稿していただく形になるため、著作権は当サークルおよび主催者ではなく各原稿の著者に帰属しています。
禁止事項・備考
- 電子書籍のスクリーンショット、漫画のスキャン等の利用・引用は禁止とさせていただきます。
- アニメ・小説・漫画等の作中の台詞や文章の引用については、引用箇所が分かるように明確に記載を行い、著作権法に基づいて内容を引用する場合には必要な部分のみにとどめて適切な使用を心がけてください。
- 誹謗中傷などの不適切な記事、差別発言などの公序良俗に反する記事は禁止とします。
- 同性愛を扱う内容を取り扱う際には性的マイノリティに十分配慮し、多様性を認める姿勢を心掛けてください。配慮に欠けていると判断した場合にはこちらから訂正を求めることがあります。
- 題材とする百合に関しては、作品(アニメ、漫画、小説、絵画、写真集、ドラマ、映画、ミュージカル等)、アイドル、モデル、VTuberなど全てのコンテンツを認めていますが、無機物を百合と捉えた関係性(ex:スプーンとフォーク、月と地球、文字と数字など)の記事は要相談とさせていただきます。
連絡先
ご質問や相談したいこと等がありましたら、主催のTwitterのDM(@_102202)またはメール(rikka.t.102202 {at} gmail.com)までお気軽にご連絡ください。
申込テンプレート
以下をコピーして必要事項を記入した上でお送りください。
個人情報の取扱いについては当サークルのプライバシーポリシーをご一読ください。
───
件名
『百合論考 vol.01』公募記事への参加申込
本文
【ペンネーム】
※こちらは実際に本に載る部分ですので、ネット等にも載っても問題無いものでお願いします。
【連絡先(TwitterIDもしくはメールアドレス)】
※確実に連絡が取れるものを1つお書き下さい。
【テーマ】
※現時点で決まっているものがあればお書き下さい。大体の方向性だけでも構いません。
【質問・備考欄】
特に無ければ書かなくて結構ですが、作品詳説の場合はその旨をお書き下さい。
【プライバシーポリシーへの同意】
※プライバシーポリシーをお読みいただき、同意した場合にはその旨をお書きください。
───